スポーツ外傷・障害

スポーツ障害とは

スポーツ障害とはスポーツで生じる身体の故障には、瞬間的な外力によって起こる「スポーツ外傷」(骨折、脱臼、捻挫など)と、身体に過度の負担が繰り返しかかることによって、痛みなどの症状が慢性的に現れる「スポーツ障害」があります。スポーツ障害は早期に対処しないと重症化して、関節が変形したり骨が分離したまま直らなかったりと、日常生活に支障を生じることがあります。ただし、厳密に区別せず、スポーツ外傷とスポーツ障害を総称してスポーツ障害と呼ぶ場合もあります。

スポーツ障害が発生したら

RICE

スポーツ中に捻挫、打撲、骨折などの突発的なケガが発生したら、早急にRICE(ライス)処置を行います。早いほど、症状の悪化を抑え、その後の回復を早めることができます。

RICEとは安静(Rest)冷却(Ice)圧迫(Compression)、拳上(Elevation)の略です。

安静Rest
患部を包帯などで固定し安静にする。
 
冷却Ice
患部を氷のうなどで冷やし、組織の血管を縮小させ、腫れや炎症を抑える。
 
圧迫Compression
患部を包帯やサポーターなどで圧迫することで、内出血や腫れを抑える。
 
拳上Elevation
患部を心臓より高く上げることにより、リンパの流れをよくして腫れを抑える。
 

スポーツの現場ではRICE処置が基本になっています。

予防のために

ウォームアップ

スポーツによる障害や外傷を未然に防ぐためには、準備運動が欠かせません。体温・代謝を上げ、関節を柔軟にするなどの効果があります。15~20分ほど、ストレッチやジョギングなどをして身体を温めましょう。動作に勢いをつけるのではなく、ゆっくり筋肉を伸ばすように行うことがコツです。

体格に応じた練習

中高生の時期は成長スピードや体格の個人差が大きいです。指導者は、年齢ではなく個人の発育に合わせた指導をするよう気をつけましょう。筋力トレーニングは、筋肉が増えた時期に行わないと意味がありません。身体ができていないうちは、瞬発性を養ったり身体の使い方を覚えたりしましょう。

適度な練習

一定の動作を繰り返し行うことで関節、筋肉、腱などに継続的に負担が加わります。スポーツ障害は、オーバーユース(使いすぎ)によって起こることがほとんどです。例えば、野球の全力投球は、中学生なら1日70球までで週350球。高校生なら1日100球までで週500球が限度です。

クールダウン

ウォームアップと反対の効果を持つクールダウン(整理運動)は、運動によって興奮した身体を鎮めて、疲労回復を促す効果があります。急激に運動を停止すると身体によくありません。軽いジョギングやウォーキングなど、徐々に動きを止め、ストレッチやアイシングを行いましょう。

スポーツ障害(部位別)

内側側副靭帯損傷(内側型野球肘)

肘の靭帯が軟骨の付着部からはがれたり、断裂したりする。

  • 原因となる動作
    投球
  • 関係する主なスポーツ
    野球

離脱性骨軟骨炎(外側型野球肘)

肘の外側の骨と軟骨が壊死する。はがれ落ちると、関節内を移動する関節ネズミになる。

  • 原因となる動作
    投球
  • 関係する主なスポーツ
    野球

上腕骨外側上顆炎(テニス肘)

肘の外側の筋肉付着部に過度のけん引力が働いて炎症が起こる。

  • 原因となる動作
    ストローク
  • 関係する主なスポーツ
    テニス

オスグッド・シュラッター病

軟骨と骨の境目に小さな骨折を繰り返し、脛骨が隆起する。

  • 原因となる動作
    走る、ジャンプ
  • 関係する主なスポーツ
    テニス、サッカー、バレーボール

前十字靭帯損傷

足が地に固定された状態で、膝にひねる力が加わり、靭帯が断裂する。

  • 原因となる動作
    カット、ターン、急停止、ジャンプの着地
  • 関係する主なスポーツ
    テニス、サッカー、陸上、バスケットボール、バレーボール、
    ラグビー、フットボール、柔道、スキー

腰椎分離症

小さな外力が繰り返し加わることによって、背骨の一部が疲労骨折する。

  • 原因となる動作
    過度の背中を反る動き
  • 関係する主なスポーツ
    野球、サッカー、水泳(バタフライ、平泳ぎ)

マレットフィンガー

指の正面に衝撃を受け、第一関節の指を伸ばす腱が断裂する。

  • 原因となる動作
    ボールをキャッチし損なう
  • 関係する主なスポーツ
    野球

足首

シーバー病

アキレス腱が絶えず引っ張られ、かかとの軟骨に障害を受ける。

  • 原因となる動作
    絶えず走ったりジャンプをする
  • 関係する主なスポーツ
    サッカー

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